Canvaのデータを印刷するのに適した保存方法を教えて
- 渡邉 定好

- 8月22日
- 読了時間: 4分
Canvaのデータを印刷に適した形で保存するには、「PDF(印刷用)」形式を選択し、いくつかの重要な注意点を確認することが推奨されます。
印刷に適した保存方法
ファイル形式の選択: CanvaでPDF形式で保存する際、「PDF(標準)」と「PDF(印刷用)」の2種類がありますが、高画質かつ色の再現性を重視する印刷物には「PDF(印刷用)」を選択してください。これはポスターやチラシなど、カラーを多用する鮮やかな印刷物に適しています。
パソコンからの保存手順:
デザイン画面の右上にある「共有」ボタンをクリックします。
表示されるメニューから「ダウンロード」を選択します。
「ファイルの種類」の項目で「PDF(印刷)」または「PDF(印刷用)」を選択します。
「トリムマークと塗り足し」と「PDFのフラット化」にチェックを入れます。
最後に「ダウンロード」をクリックすると、データが保存されます。
スマートフォンからの保存手順:
画面右上にある上向き矢印の共有ボタンをタップします。
ポップアップまたはメニューの中から「ダウンロード」を選択します。
ファイル形式を「PDF(標準)」または「PDF(印刷用)」に選び直します。
必要な箇所にチェックを入れ、「ダウンロード」をタップします。
ファイルの保存先や送付先のアプリを選択できます。
印刷時の注意点
仕上がりサイズの設定:
Canvaでデザイン作成を開始する際、「デザイン作成」から「カスタムサイズ」を選択し、単位を「mm」に変更してから希望の仕上がりサイズを入力してください。
トランプおよびオリジナルカードの仕上がりサイズは58mm x 89mm、カルタは68mm x 90mmです。実際に仕上がるカードは角丸になります。
塗り足しと断裁ズレ:
フチまである絵柄は、上部メニュー「ファイル」から「表示の設定」→「塗り足し領域を表示する」にチェックを入れ、表示された塗り足し領域まで伸ばしてください。
背景色は、仕上がり線よりも外に3mm以上大きく作成してください。
切れてはいけない文字や絵柄は、仕上がり位置より3mm以上内側に配置してください。仕上がり位置付近だと断裁ズレで切れる可能性があります。
カードの外側に枠をつけるデザインの場合、枠の幅は3mm以上にしてください。
フォント:
フォントサイズは6pt以上(推奨)を使用してください。推奨以下だと文字が潰れたり印字されない場合があります。
CanvaのフォントにはPDF保存時に埋め込みできないものがあるため、PDFを開いてフォントが埋め込まれているか必ず確認してください。
「PDFのフラット化」にチェックを入れた場合は、フォント情報がなくなるため確認の必要はありません。
画像解像度:
画像を使用する場合は、解像度350dpi以上(推奨)の画像を使用してください。推奨以下だと仕上がりが粗くなる場合があります。
カラーモード:
Canvaで作成されたデータは「RGB」モードとなります。
印刷は「CMYK」モードで行われますが、CMYKで表現できる色の範囲はRGBより狭いため、RGBの鮮やかな色はCMYKで再現可能な色に置き換えられ、モニターで見るよりもくすんだ色味に変化する可能性があります。この色味の変化を防ぐ方法はありませんので、あらかじめご了承ください。
CMYKプロファイルの利用はCanva Proユーザー限定です。
線幅:
線幅は0.3ポイント以上で作成してください。
濃いベタ色:
色の濃いベタは片面のみにしてください。両面に濃い色を印刷すると、カードの断面が白く浮き出てしまい、きれいに仕上がりません。
PDFファイルの個数:
入稿するPDFファイルは複数ページに付け合わせず、片面のデザイン1個につき1ファイルで作成してください。例えば、トランプは共通面1種+数字面54面で計55種類のPDFファイルが必要です。
最終確認:
ダウンロードした後は、必ずPDFを開いて文字や画像の崩れがないかを確認してください。
Canvaではリアルタイムで編集内容が自動保存されますが、通信状況が悪いと失敗する可能性があるため注意が必要です。
これらの手順と注意点を守ることで、Canvaで作成したデータを印刷に適した品質で保存し、トラブルのリスクを減らすことができます。



コメント