海亀とプラスチック:環境保護の真実
- 渡邉 定好
- 2月17日
- 読了時間: 3分
プラスチックゴミと海亀の保護に関する議論は、どのような点で事実と異なるのか?
プラスチックゴミとウミガメの保護に関する議論において、事実と異なると指摘されている点はいくつかあります。
ポリ袋を飲み込むウミガメの数と生息数の関係:
従来の説では、ウミガメがポリ袋を誤食することで命を落とすとされていましたが、東京大学の佐藤克文教授の研究では、ポリ袋によく飛びつくアオウミガメの産卵数が、むしろ増加しているというデータが示されています。
一方、ポリ袋に飛びつかないアカウミガメの産卵数は減少していると報告されています。
このデータから、プラスチックが直接的な死因になっているとは考えにくいという主張がなされています。
ウミガメの死亡原因:
日本の浜辺で死亡したウミガメの76%がビニールやプラスチックを食べているという広告が話題になりましたが、これが直接的な死因であるかどうかは不明確であると指摘されています。
日本ウミガメ協議会の調査では、プラスチックを胃腸に詰まらせて命を落とした事例はごく稀であるという結果も発表されています。
環境保護活動のプロパガンダ:
動物が環境悪化によって虐待を受けているという話は、プロパガンダとして利用される典型的な事例であるという指摘があります。湾岸戦争時の油まみれの水鳥の例も挙げられています。
プラスチックストロー問題:
ウミガメの鼻にプラスチックストローが刺さった動画が拡散され、プラスチックストローの使用が批判されましたが、これは非常に例外的な事例である可能性が指摘されています。
プラスチックストローはプラスチックゴミ全体の1%以下であり、削減すべき他の分野があるという意見もあります。
レジ袋有料化:
レジ袋の有料化は、事業者が自由に決めるべきであるにもかかわらず、あたかも義務化されているかのような宣伝が行われたという問題点が指摘されています。
レジ袋有料化を強制することは、憲法の営業の自由や経済活動の自由に触れる可能性があるという指摘もあります。
ただし、プラスチックゴミの削減が不要であるというわけではありません。海洋中のポリ塩化ビフェニルが付着する可能性があるため、削減するべきであるという意見もあります。
アオウミガメの産卵数はなぜ増加している?
アオウミガメの産卵数が増加している理由について、情報源は以下のように述べています。
ポリ袋とアオウミガメの行動:アオウミガメは装飾の傾向が強く、鉱物の階層と誤認したかのようにポリ袋に飛びつく。
産卵数の変化:NPO法人日本ウミガメ協議会の資料によると、日本におけるアオウミガメの産卵数は、直近の4年間で平均して年間およそ1000回と、20年前の5倍に増えている。
プラスチックが直接的な死因ではない可能性:ポリ袋がウミガメの命を奪うならば、まずポリ袋に飛びつくアオウミガメの数が減るはずだが、実際には増えている。このデータから、プラスチックが直接の死因になっているとは考えにくいと主張されています。
情報源には、アオウミガメの産卵数が増加している直接的な理由は明記されていません。しかし、ポリ袋に飛びつくアオウミガメの産卵数が増加しているという事実は、ポリ袋の摂取が必ずしもアオウミガメの個体数減少に繋がらない可能性を示唆しています。
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